フレマール祭壇画の三位一体
画家 ロベルト・カンピン →Trinity (The Flémalle Panels) / シュテーデル美術館
灰色の建築のくぼみに、冠をかぶった父なる神と、傷を負ったキリストが置かれる。
何が描かれているか
灰色の建築のくぼみに、冠をかぶった父なる神と、傷を負ったキリストが置かれる。父は倒れかかる息子の身体を支え、キリストの頭と腕は力なく下がる。所蔵館はこの主題を「三位一体」とし、聖霊を表す鳩も図像に含むと記す。人物は色の多い風景の中ではなく、彫刻を収める壁龕のような場所に立つ。
作品の見どころ
衣や肌の色を抑え、立体的な石像のように見せる描き方に注目したい。柱の縁と上のアーチが奥行きを囲み、父の手がキリストを支える場所に目が集まる。足元の台座にはラテン語で三位一体を示す銘文が残ると、シュテーデル美術館は記録する。赤や青の衣を持つ内側の板と比べると、こちらの灰色が際立つ。実物の彫刻と見間違えるような表現が、祭壇画の外側に別の調子を与える。
制作背景
制作は1428~1430年頃で、作品番号は939B。シュテーデル美術館によれば、これは《フレマール祭壇画》の外側の板である。聖母子と聖ヴェロニカは内側に属し、三枚はもと同じ翼のある祭壇画の一部だった。同館は、三枚の明らかな描き方の差から一人の画家だけに帰すことはできないと説明する。カンピンのトゥルネーの工房に由来することと、この板を誰が描いたかは分けて考える必要がある。
出典・画像について
画像:Robert Campin / workshop or circle where indicated《フレマール祭壇画の三位一体》/Google Art Project / Wikimedia Commons, Public Domain Mark
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