ザイレルン三連祭壇画(キリストの埋葬)
画家 ロベルト・カンピン →The Entombment (Seilern Triptych) / コートールド・ギャラリー
三枚の板を左から見ると、磔刑の後、キリストの埋葬、復活へと場面が進む。
何が描かれているか
三枚の板を左から見ると、磔刑の後、キリストの埋葬、復活へと場面が進む。中央では人々がキリストの身体を石の墓に降ろし、四人の天使が釘、茨の冠、海綿、槍を持つ。左には丘と祈る男性、右には墓を出るキリストと驚く兵士が描かれる。同じ金色の背景が三つの場面をつなぎ、時間の異なる出来事を一つの祈りの画面にまとめている。
作品の見どころ
中央の人物の手と、白い布に包まれた身体の重みを追うと、埋葬に立ち会う人々の動きが見えてくる。左の祈る男性は依頼主だった可能性があるが、名前は分かっていない。所蔵館の調査では、口元の巻物は最初から空白だった。金地には浮き出た植物の模様があり、赤スグリとブドウはキリストの血、瓢箪は復活に結び付けられる。小さな細部が三つの場面を読み進める手掛かりになる。
制作背景
コートールドは1425年頃の作品として、カンピンへの「帰属」と記す。本人の制作を断定できる署名があるわけではなく、様式からの判断である。絵具に油を用いることで、透ける色の層や細かな陰影が表された。同館は、左の男性が家庭での祈りに用いた可能性を示している。「ザイレルン」は画題ではなく、後に作品を寄贈した収集家の名に由来する。
作品情報
所蔵
コートールド・ギャラリー(P.1978.PG.253)
出典・画像について
画像:Robert Campin / workshop or circle where indicated《ザイレルン三連祭壇画(キリストの埋葬)》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
作品の外側とパネル間の白い余白のみ透過。作品の色と寸法は元画像のままです。忠実複製・所蔵館規程の扱いには国や地域による差があります。
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