宮殿のあるイギリス風景のカプリッチョ
画家 カナレット →English Landscape Capriccio with a Palace / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
緑の丘のふもとに宮殿があり、水辺には飾りの付いたゴンドラが浮かびます。《円柱のある風景》と並べると、一組の想像風景が違う道へ誘ってくれます。
何が描かれているか
木々に囲まれた川の右岸に、長い宮殿と橋が見えます。左には建築のアーチがあり、奥には白い道の通る丘が広がっています。水上の飾り舟には日傘を差した人が乗り、手前には白い水鳥もいます。
作品の見どころ
左の木の大きな枝から、明るい丘を経て右の宮殿へ、目がゆるく回り込みます。対作品の円柱が上へ伸びるのに対し、こちらでは水路が風景の奥へ誘います。同じ縦長でも、見る人を導く道筋が違います。
制作背景
この二枚は、1754年頃の六点組に含まれていた作品です。研究目録は、イギリスの田園を思わせる丘に、想像上のイタリア風の館が組み合わされていると説明しています。実際の地形を一つに特定するより、異なる土地の記憶が出会う風景として見られます。
作品情報
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
出典・画像について
画像:Giovanni Antonio Canal (Canaletto)《宮殿のあるイギリス風景のカプリッチョ》/宮殿のあるイギリス風景のカプリッチョ — Canaletto; Wikimedia Commons / CC0 1.0
全景を使用。比例縮小のみで、追加の切り抜き・色補正はしていません。
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