新行政館の柱廊
画家 カナレット →Venice: Piazza San Marco and the Colonnade of the Procuratie Nuove / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
暗い柱廊から、明るいサン・マルコ広場をのぞきます。見通しのよさには、アーチを広げ、柱を一本省いた画家の工夫がありました。
何が描かれているか
新行政館の柱廊の下から、サン・マルコ広場を見た眺めです。右側には高い天井と大きな柱が続き、左の開口部の向こうに聖堂が見えます。手前には人々と犬がおり、緑のマントの男性はカップと受け皿を持っています。
作品の見どころ
天井や柱の影は深く、広場に出ると急に光が強まります。その境目に立つように眺めると、柱廊の高さと外の開放感が一緒に感じられます。カップを持つ男性がいるので、壮大な建築の下にも、ひと休みする時間が見えてきます。
制作背景
美術館によれば、カナレットは実際よりアーチを広くし、柱を一本省いています。外の眺めをよく見せるための変更です。細部まで描き込まれた絵を見ていると忘れがちですが、私たちが気持ちよく見渡せる場所も、画家がつくっているのです。
出典・画像について
画像:Giovanni Antonio Canal (Canaletto)《新行政館の柱廊》/新行政館の柱廊 — Canaletto; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景を使用。比例縮小のみで、追加の切り抜き・色補正はしていません。
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