サン・ヴィオから見た大運河
画家 カナレット →The Grand Canal from San Vio, Venice / ティッセン=ボルネミッサ国立美術館(マドリード)
運河の両岸を見渡すと、宮殿の壁や舟の上にも人の姿があります。水の都を支える日常が、見晴らしのよい風景のあちこちに紛れています。
何が描かれているか
サン・ヴィオ地区から見たヴェネツィアの大運河です。両岸に建物が並び、右手前にはバルバリーゴ宮殿が大きく迫っています。水上には細長いゴンドラと、背の高い帆柱を立てた舟が行き交っています。
作品の見どころ
手前の舟とその影は暗く、向こうの水面は淡い緑色に開けています。この明暗の間を、小さな舟が横切ります。建物を大きく見せる近い眺めと、遠くまで抜けていく水路の眺めを、一度に楽しめる構図です。
制作背景
美術館の解説は、窓辺の女性や煙突掃除の人物にも目を向けています。名所を描いた絵の中に、家の中や屋根の上で過ごす人までいるのです。同時期の《サン・マルコ広場》と見比べると、街を陸から見るときと、水の上から見るときの違いも感じられます。
作品情報
所蔵
ティッセン=ボルネミッサ国立美術館(マドリード)
出典・画像について
画像:Giovanni Antonio Canal (Canaletto)《サン・ヴィオから見た大運河》/サン・ヴィオから見た大運河 — Canaletto; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
全景を使用。比例縮小のみで、追加の切り抜き・色補正はしていません。
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