1878年
33〜34歳頃

青い肘掛け椅子の少女

画家 メアリー・カサット
Little Girl in a Blue Armchair / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
きちんとした肖像の姿勢をとらず、椅子へ身体を投げ出す少女を描く。子どもを小さな大人ではなく、固有の気分をもつ人物として見せた。

何が描かれているか

少女が青い大きな椅子へ身体を投げ出し、向かいの椅子では小さな犬が眠る。
同じ布張りの家具が、部屋の奥まで不規則に並ぶ。少女は片腕を頭の後ろへ回し、もう一方を肘掛けへ垂らす。きちんと並ばない椅子と身体の斜めの線が重なり、整った室内に落ち着かないリズムを作る。

作品の見どころ

少女を正しい姿勢へ整えず、退屈や疲れが伝わる身体の崩れをそのまま描く。
椅子の青い面と斜めの床が、部屋を安定させず動きのある構図こうずにする。椅子の鮮やかな青には緑、桃色、紫などの筆触が混じり、同じ布でも光によって色が変わる。少女の白い服と眠る犬が、その広い青の中で目印になる。

制作背景

1878年作。カサットは手紙でドガの協力に言及している。所蔵館は、奥の部屋の角を描く部分にドガが関わった可能性を指摘する。
1879年の第4回印象派展へ出品された可能性がある。現在はワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵。ドガの関与はカサットの手紙と所蔵館の調査に基づくが、作品全体を共同制作と断定しない。第4回印象派展への出品も「可能性がある」という範囲を保つ。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
1983.1.18

出典・画像について

画像:Mary Cassatt青い肘掛け椅子の少女》/青い肘掛け椅子の少女 — Mary Cassatt / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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