1885–1886年
46〜47歳頃

ガルダンヌ

画家 ポール・セザンヌ
Gardanne / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
斜面の町を、黄土色の壁と赤い屋根が積み重なる形として描いた。建物を単純な面へ整理する見方は、後のキュビスムを思わせると所蔵館が評価している。

何が描かれているか

斜面に黄土色の建物と赤い屋根が積み重なり、上部中央に教会の塔が立つ。
手前の木々から町へ向かって、家の壁が段々に上がっていく。

作品の見どころ

窓や飾りを細かく追うより、壁を四角い面、屋根を斜めの面として組み合わせている。
町を遠くから眺めた景色であると同時に、形が積み重なる構成として見られる。最初に上部中央の教会の塔を見つけ、そこから斜面を下るように屋根と壁をたどる。建物を一軒ずつ読むより、四角い壁と斜めの屋根が段々に積み重なる様子を見るとよい。手前の木々と町の硬い形を比べ、近くの筆触と離れたときの構成を往復したい。後世の様式名だけでなく、まず画面の形から理解する。

制作背景

1885年夏から1886年春に描いたガルダンヌの三つの眺めの一つである。所蔵館は単純化した建物の面を、20世紀初めのキュビスムを予告するものと評価する。
キュビスムとは、物を単純な形へ分け、複数の見方を一画面に組み直した美術の動きである。カンヴァスに油彩ゆさいで、メトロポリタン美術館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
メトロポリタン美術館

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像:Paul Cézanneガルダンヌ》/Paul Cézanne, Gardanne, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
画像の出典 / CC0 1.0 / The Met Open Access(画像情報:2026-09-08 確認)
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