ふくらんだブリオッシュの上に、花が一本。お菓子を描いた絵なのに、ちょっとしたお祝いの飾りのようにも見えます。焼き色から花の白へ、目でたどってみます。
何が描かれているか
大きなブリオッシュが台の中央に置かれ、その上に白い花の枝が挿されています。周囲には、蓋のついた器、果物、細い瓶。丸い菓子のふくらみが、食卓の取り合わせの中心になっています。
作品の見どころ
茶色く焼けたところから明るい縁へ、絵具の変化を見てみます。やわらかい菓子のすぐそばには、つるりとした器やガラスがあります。似た丸い形が集まっていても、それぞれの表面に違う光があるため、単調には見えません。
制作背景
1763年の年記がある、晩年の静物画です。ルーヴルの目録では、《葡萄とざくろ》と対になる作品とされています。身近な食べ物を描くときにも、一枚だけでなく、隣り合うもう一枚との組み合わせが考えられていたことが分かります。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《ブリオッシュ》/ブリオッシュ — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
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