1728年
29歳頃

食器棚

画家 ジャン=シメオン・シャルダン →
Le Buffet / ルーヴル美術館(パリ)
ごちそうを載せた台へ、犬が鼻先を向けています。銀の器や果物を眺めていると、その視線に誘われて、豪華な飾りよりも食べ物の匂いが気になってきます。

何が描かれているか

白い布を掛けた高い台に、果物や銀の器、鳥が置かれています。足元の犬は首を伸ばし、台の上へ顔を向けています。人は描かれていませんが、食べ物を前にした小さな動きが、室内に気配を残します。

作品の見どころ

縦長の絵を、犬の鼻先から上へたどってみます。布の折れ目、垂れたもの、積まれた果物が、目を少しずつ高いところへ運びます。《赤えい》の横に広がる台所とは違う、積み上げるような品々の並べ方です。

制作背景

この絵も《赤えい》とともに、1728年のアカデミー入会作品になりました。同じ静物画せいぶつがでも、料理の支度に近い台所と、食卓を飾る豊かな取り合わせでは、見せ方が変わります。二枚を見比べると、初期からの構成の幅が分かります。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
INV 3198

出典・画像について

画像:Jean Siméon Chardin《食器棚》/食器棚 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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