蛇口のついた銅の容器が、日々の道具とは思えないほど堂々と立っています。光る縁と黒い口、小さな赤い台。その周りを、目でゆっくり回りたくなる絵です。
何が描かれているか
蓋のついた銅の貯水器が、台の上に置かれています。下には水を受ける桶があり、小さな器や暗い色の壺も並びます。蛇口から水は流れていません。道具を使う人もいないため、その形と重さに目が向きます。
作品の見どころ
大きな容器の丸みを見せるのは、細かな輪郭線より、明るい銅色から暗い茶色へ変わる塗りです。手前の桶の黒い口と、左の器の金色も見比べてみます。似た金属でも、光の当たり方で違う存在に見えてきます。
制作背景
実物は高さ28.5センチ、幅23センチほどの、小さな板絵です。ルーヴルの目録では、ストックホルムにある1733年の作品に関わる習作とされています。大きな銅の容器を、小さな絵の中へ収めた一枚でもあります。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《銅の貯水器》/銅の貯水器 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
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