晩年(1770年代後半頃)
70代後半頃

イーゼルの前の自画像

画家 ジャン=シメオン・シャルダン →
Autoportrait de Chardin à son chevalet / ルーヴル美術館(パリ)
手に持っているのは、赤いパステルです。年老いた顔だけでなく、その小さな色の棒へ目を向けると、目の前の人が今も絵を描く画家なのだと伝わってきます。

何が描かれているか

頭に布を巻き、眼鏡をかけた老年のシャルダンが、イーゼルのそばにいます。手には赤いパステル。顔と手、右端のイーゼルが近くに集まり、絵を作る人としての姿が示されています。

作品の見どころ

《眼鏡をかけた自画像》と見比べると、こちらは色の置き方が大きく、服も顔も、少ない広い筆触のような跡でつながっています。目や口の細かな形だけでなく、周囲の暗さと、手元の赤の小ささにも目を向けてみます。

制作背景

ルーヴルは、シャルダンのごく晩年に属する作品と説明しています。1779年のサロンへ出された可能性もありますが、確定はしていません。制作年を一つに決めず、1771年の自画像から続く、描き方の違いを見たい一枚です。

作品情報

材質・技法
パステル、紙
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
RF 31748
年代について
所蔵館はごく晩年の作と説明。1779年のサロン出品は可能性。

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館(パリ) 作品記録(2026-10-16 確認)
画像:Jean Siméon Chardin《イーゼルの前の自画像》/イーゼルの前の自画像 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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