1738年
39歳頃

台所の女

画家 ジャン=シメオン・シャルダン →
The Kitchen Maid / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
野菜をむく手が止まり、女の人は横を見ています。何かを思い出したのか、物音がしたのか。理由を決めずに眺めると、働く途中の短い間が見えてきます。

何が描かれているか

椅子に座る女性が、膝の上に根菜とナイフを持っています。皮や野菜のかけらが、布と床に散らばっています。それでも顔は手元から離れ、右の方へ向いています。料理の支度の途中で、ひと呼吸置いたような姿です。

作品の見どころ

白い帽子と前掛け、赤いスカートが、茶色い台所の中で際立ちます。足元の鍋や、鉈が刺さった木の台も見てみます。道具は仕事を伝えますが、女性の表情は、仕事だけでは言い表せない時間を残しています。

制作背景

壁には、シャルダンの署名と1738年の年記があります。1730年代には、静物画せいぶつがに加えて、家事や子どもの遊びを描くようになりました。道具の形を丁寧に描く目が、そのまま、道具を使う人の動作へ向かっているように見えます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
目録番号
1952.5.38

出典・画像について

画像:Jean Siméon Chardin《台所の女》/台所の女 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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