1764年頃
65歳頃

白いマグカップのある静物

画家 ジャン=シメオン・シャルダン →
Still Life with a White Mug / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
白いマグカップが一つあるだけで、果物の色が鮮やかに見えます。机の縁からこちらへ出ているナイフも見逃せません。少ない品々が、絵の奥と手前をつくっています。

何が描かれているか

りんごや洋梨のそばに、白いマグカップが置かれています。果物の形は少しずつ違い、赤、黄、緑の色も重なっています。手前にはナイフがあり、その柄が台の縁から突き出しています。

作品の見どころ

白い器を見てから果物へ目を戻すと、赤や黄がいっそう豊かに感じられます。ナイフの斜めの線は、こちらへ近づく方向を示しています。奥行きのある大きな部屋を描かなくても、わずかな品々で、手を伸ばせそうな距離ができています。

制作背景

1764年頃の作品で、実物は高さ約33センチ、幅約41センチです。《食器棚》のように多くのものを積み上げた初期作と比べると、取り合わせはずっと少なくなっています。それでも、一つずつの重みや置かれた間隔が、見る目を引き留めます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
目録番号
1972.9.6

出典・画像について

画像:Jean Siméon Chardin《白いマグカップのある静物》/白いマグカップのある静物 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
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