白いマグカップが一つあるだけで、果物の色が鮮やかに見えます。机の縁からこちらへ出ているナイフも見逃せません。少ない品々が、絵の奥と手前をつくっています。
何が描かれているか
りんごや洋梨のそばに、白いマグカップが置かれています。果物の形は少しずつ違い、赤、黄、緑の色も重なっています。手前にはナイフがあり、その柄が台の縁から突き出しています。
作品の見どころ
白い器を見てから果物へ目を戻すと、赤や黄がいっそう豊かに感じられます。ナイフの斜めの線は、こちらへ近づく方向を示しています。奥行きのある大きな部屋を描かなくても、わずかな品々で、手を伸ばせそうな距離ができています。
制作背景
1764年頃の作品で、実物は高さ約33センチ、幅約41センチです。《食器棚》のように多くのものを積み上げた初期作と比べると、取り合わせはずっと少なくなっています。それでも、一つずつの重みや置かれた間隔が、見る目を引き留めます。
作品情報
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《白いマグカップのある静物》/白いマグカップのある静物 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。