吊られた赤えいより先に、台の上の猫に目がとまるかもしれません。ぬれた魚、白い布、つやのある器。台所の品々が、触り心地の違うものとして迫ります。
何が描かれているか
大きく開かれた赤えいが、台所の台の上に吊られています。左では猫が足を踏み出し、その足元には殻の開いた牡蠣。右の鍋や水差しは、動く猫とは対照的に、重なったまま光を受けています。
作品の見どころ
赤えいの白い腹から、赤い内側、猫の毛、くしゃっとした布へと目を移してみます。絵具でできているはずなのに、それぞれ違う手触りが想像できます。少し離れると、ばらばらの品々が、明るい色の連なりで結ばれていることにも気づきます。
制作背景
1728年、シャルダンはこの絵と《食器棚》を入会作品として、王立絵画彫刻アカデミーに迎えられました。英雄や神々の物語ではなく、魚や器を描いて認められた画家。その出発点を伝える一枚です。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《赤えい》/赤えい — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。