先生役は、大人ではなく年上の少女です。一本の細い棒と、開いた本を囲む小さな手。教える人の役目が、家の中で少しずつ受け渡されていくように見えます。
何が描かれているか
青い服の少女が、開いた本を細い棒で示しています。左からのぞく小さな子どもも、本の方へ指を伸ばしています。二人の顔は近くにありますが、目線が集まるのは、本の中の小さな場所です。
作品の見どころ
袖からのぞく白い布と、二人の手をたどってみます。木の家具は大きく、どっしりしています。その上で行き交う指や指示棒は細く、かすかな動きまで気になってきます。《家庭教師》よりも近いところから、教える場面を見せた絵です。
制作背景
ここで見るワシントン所蔵の作品は、1740年以後とされています。《勤勉な母親》では母と娘が布を囲みましたが、こちらでは子ども同士が本を囲みます。年齢や道具の違いに目をとめると、日常の教育という題材が広がって見えます。
作品情報
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントン)
掲載する版
ワシントン所蔵の、1740年以後とされる作品。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《小さな先生》/小さな先生 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
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