1751年
52歳頃

鳥風琴

画家 ジャン=シメオン・シャルダン →
La Serinette / ルーヴル美術館(パリ)
女性の手元にあるのは、小さな鳥に歌を覚えさせる、手回しのオルガンです。左の鳥籠に気づくと、部屋の見え方が変わります。

何が描かれているか

窓辺に座る女性が、蓋を開いた箱形の楽器へ手を添えています。左には鳥籠。花模様の衣や、右側に下がる赤い袋が、薄暗い室内に色を添えています。身近な仕事の場面より、ゆっくり過ごす室内へ近づいた絵です。

作品の見どころ

楽器はセリネットと呼ばれる小さな手回しオルガンで、鳥に旋律を覚えさせるために使われました。女性の手元と鳥籠を見比べると、絵に描かれていない音が想像できます。静かな部屋の中に、同じ節を繰り返す音があったのかもしれません。

制作背景

ルーヴルのこの版は、1751年のサロンに出品されました。王室関係の注文で制作された作品である可能性も、同館の目録に記されています。注文の経緯けいいを確定せずに見ても、家事や子どもの場面から広がる室内画の一面を伝えています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
RF 1985 10

出典・画像について

画像:Jean Siméon Chardin《鳥風琴》/鳥風琴 — Jean Siméon Chardin; Photo: Sailko / CC BY 3.0
画像の出典 / CC BY 3.0(写真) / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-16 確認)
周囲の額縁と壁のみを除く切り出し。絵の範囲は残しています。色補正なし。
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