細い管の先で、シャボン玉がふくらんでいます。吹く人も、のぞき込む子も、目を離しません。すぐ消える丸いものを見守る時間が、絵の中では続いています。
何が描かれているか
若者が石の窓台に腕を置き、細い管からシャボン玉を吹いています。右の子どもは、鼻から上だけをのぞかせて、その様子を見ています。左にある石けん水のグラスまで含めて、身近な遊びの支度が描かれています。
作品の見どころ
大きな玉を見つけたら、若者の指や、重なった腕へ目を戻してみます。腕は石にしっかり重みを預け、玉は今にもほどけそうです。支えるものの確かさと、消えそうなものの薄さが、一つの窓辺で隣り合っています。
制作背景
この主題には、命のはかなさを示す古くからの読み方があります。ただ、所蔵するメトロポリタン美術館は、この絵が寓意から日常へ重心を移していると説明しています。後に描かれた別の版は、ロサンゼルスとワシントンの美術館にもあります。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《シャボン玉》/シャボン玉 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / CC0 1.0
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