小さな野いちごが、赤い山になっています。一粒ずつ数えられそうで、少し離れると一つの大きな色になる。みずみずしさと、崩れそうな形を一緒に味わいたい絵です。
何が描かれているか
浅い籠に、野いちごが山のように盛られています。左には水のグラス、手前には白い花。右側の果物も含めて、低く横に広がるものが、中央の赤い山を支えるように並んでいます。
作品の見どころ
近くでは、一粒ごとの小さな丸みや光が見えます。少し離れると、それらがまとまって、重さのある赤いかたまりになります。対して水のグラスは、向こう側が透けています。赤い実と透明な水が、違う仕方で光を受け止めています。
制作背景
1761年のサロンに出品された作品です。長く個人のコレクションで受け継がれ、2024年に寄付などの支援を通じてルーヴルへ迎えられました。小さな静物が、多くの人の力で美術館の作品になった、その歩みも持っています。
出典・画像について
画像:Jean Siméon Chardin《野いちごの籠》/野いちごの籠 — Jean Siméon Chardin; Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布された全景画像を比例縮小。追加の切り抜き・色補正なし。
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