時、アポロと四季(版画)
画家 クロード・ロラン →Time, Apollo, and the Seasons (Le Temps, Apollon et les Saisons) / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
ハープを弾く「時」の前で、アポロと四季が手をつなぐ。
何が描かれているか
左に座る翼のある人物は「時」を表し、ハープを弾いている。弓を持つアポロは、春・夏・秋・冬を表す四人を連れて手をつなぐ。奥には古い建物や木々があり、神話の人物たちが広い田園の手前に集まる。
目に見えない時間や季節を、人の姿に置き換えた場面である。画面下のイタリア語の説明にも、アポロ、時、四季への言及がある。人物だけでなく文字も含めて眺めたい。
作品の見どころ
つながる手と、足の踏み出し方を順に追おう。列になった人物には間隔があり、衣の裾もそれぞれ違う方向へ動く。左の大きな翼は、細い線の重なりで羽の形を見せている。
木々の濃い部分と、その間に残る明るい空も見比べたい。トラウト・ギャラリーの解説は、季節と古い遺跡が時間の移り変わりを伝えると読む。風景と人物を一緒に見る手がかりになる。
制作背景
1662年のエッチング、つまり酸で線を刻む版画である。国立西洋美術館にも同じ構図があるが、掲載するのはワシントン・ナショナル・ギャラリーの第5ステートAの刷りである。
版画は同じ版から複数の紙に刷られ、版の状態も区別される。原版の制作年だけから、この紙の印刷時期は決められない。紙の端と下の説明文を切り取らずに掲載している。
作品情報
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー(1978.56.1)
版の状態(ステート)
第5ステートA(7段階のうち)
出典・画像について
画像:Claude Lorrain《時、アポロと四季(版画)》/Courtesy National Gallery of Art, Washington
提供画像の全範囲を保って縮小し、JPEGで保存。色補正・反転・修復・拡大なし。原版の制作年と、この紙が刷られた年は区別しています。
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