1824年8月
48歳頃

ブライトン近郊の丘の風車

画家 ジョン・コンスタブル →
A Windmill on the Downs near Brighton / ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
海辺の町の近くで描いた風車の習作しゅうさく。空と丘を分ける低い線を見たい。

何が描かれているか

ブライトン近くの丘に立つ風車を描いている。空が広く、風車の羽根はその明るい面を斜めに横切る。地面は黄土色や緑の大きな筆触でまとめられ、丘の起伏が奥へ続く。海の船を描いた習作とは違い、ここでは羽根の線と地上に立つ風車の形が、空と土地の間を結ぶ目印になっている。

作品の見どころ

風車を細部まで見る前に、空と地面の割合を確かめたい。雲の白さが画面を横へ広げる一方で、羽根の斜めの線は視線を一か所へ集める。手前の色の塊と遠くの淡い色を見比べると、丘の距離が少ない筆触で示されていることが分かる。小さな習作でも、線の方向と色の濃淡を変えることで風景の広がりが作られている。

制作背景

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は1824年8月、カンヴァスに貼った紙に油彩ゆさいの作品としている。同館によれば、この風車の眺めは十二年後、別の場所であるブランチ・ヒル・ポンドの景色と組み合わされ、《虹のあるハムステッド・ヒース》に用いられた。現地での習作が、後の構図こうずを考える材料になった例としても見られる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに貼った紙に油彩
所蔵
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
目録番号
126-1888
寸法
21 × 30.4 cm

出典・画像について

画像:John Constable《ブライトン近郊の丘の風車》/https://artuk.org/discover/artists/constable-john-17761837
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
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