木立を低く置き、雲の明るさと形の違いを広い空に描き分けた習作。
何が描かれているか
低い木立の上に空が大きく広がり、いくつもの雲が浮かんでいる。白く明るい部分と青灰色の影が、雲ごとに違った形を作る。地上の細部は暗い緑や茶色の短い筆触で示され、目は自然に空へ向かう。木々が下にあることで、雲だけを切り離して見る場合よりも、地上から空を見上げる距離が感じられる。
作品の見どころ
雲の輪郭を指でたどるつもりで眺めると、丸く盛り上がる所と薄くほぐれる所が見つかる。白い絵具のすぐ隣に置かれた灰色は、雲の影であると同時に、明るい部分の厚みも強める。地上の濃い色と空の青を見比べれば、画面の大部分を空にした構図の働きも分かる。雲を一つずつ見る楽しみのある小さな油彩である。
制作背景
所蔵館は1821〜1822年、紙に油彩の作品としている。同館によると、この時期コンスタブルはハムステッドで雲を繰り返し描き、時刻や天候を記すことも多かった。本作の制作日を一日に絞ることはできない。日付の明らかな《空と木々の習作》と見比べると、似た主題でも空と地上の配分や雲のまとまり方が変わることに気づける。
出典・画像について
画像:John Constable《雲と木々の習作》/https://artuk.org/discover/artists/constable-john-17761837
忠実な二次元複製の扱いは国・地域で異なる。美術館・Art UK・書籍由来の写真の権利条件と原作品の保護期間を区別する。取得画像の全景と四辺を保持。紙の地、描かれた枠線、文字を残す。切り取り・透明化なし。長辺2400px以内に等比縮小(拡大なし)。色補正・生成AI処理なし。
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この画家について本で読む
コンスタブルの手紙 英国自然主義画家への追憶
C・R・レズリー 著/ジョナサン・メイン 編/斎藤 泰三 訳 / 彩流社
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