1821〜1822年
45〜46歳頃

雲と木々の習作しゅうさく

画家 ジョン・コンスタブル →
Study of clouds and trees / ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
木立を低く置き、雲の明るさと形の違いを広い空に描き分けた習作。

何が描かれているか

低い木立の上に空が大きく広がり、いくつもの雲が浮かんでいる。白く明るい部分と青灰色の影が、雲ごとに違った形を作る。地上の細部は暗い緑や茶色の短い筆触で示され、目は自然に空へ向かう。木々が下にあることで、雲だけを切り離して見る場合よりも、地上から空を見上げる距離が感じられる。

作品の見どころ

雲の輪郭りんかくを指でたどるつもりで眺めると、丸く盛もり上がる所と薄くほぐれる所が見つかる。白い絵具のすぐ隣に置かれた灰色は、雲の影であると同時に、明るい部分の厚みも強める。地上の濃い色と空の青を見比べれば、画面の大部分を空にした構図こうずの働きも分かる。雲を一つずつ見る楽しみのある小さな油彩ゆさいである。

制作背景

所蔵館は1821〜1822年、紙に油彩の作品としている。同館によると、この時期コンスタブルはハムステッドで雲を繰り返し描き、時刻や天候を記すことも多かった。本作の制作日を一日に絞ることはできない。日付の明らかな《空と木々の習作》と見比べると、似た主題でも空と地上の配分や雲のまとまり方が変わることに気づける。

作品情報

材質・技法
紙に油彩
所蔵
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
目録番号
162-1888
寸法
24.8 × 29.8 cm

出典・画像について

画像:John Constable《雲と木々の習作》/https://artuk.org/discover/artists/constable-john-17761837
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
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