何が描かれているか
木の荷車が浅い川を渡り、左にはウィリー・ロットの家、右には草地で働く人々がいる。
大きな雲の下に木々と水面が広がり、犬や小舟も小さく描かれる。荷車は干し草を積む前の空の状態で、三頭の馬に引かれて浅い水を渡る。左の家の前には水をくむ人物、手前には犬、右奥には干し草を扱う人々が小さく描かれている。
作品の見どころ
荷車を中央へ置きながら、家、木、雲を大きく描くことで、人の暮らしを自然の中の一部として見せる。
葉や水面に置かれた白い絵具を追うと、止まった景色ではなく風と光が変化する瞬間に見えてくる。大きな雲、木々、川面には白い絵具が細かく散り、日差しや葉の揺れを示す。荷車だけを主役として切り離さず、家、農作業、天候が同じ一日の中で動く景色として見る。
制作背景
1821年作。フラットフォードの製粉池を描き、コンスタブル家が約一世紀運営した製粉所は画面右端に一部だけ見える。
複数の野外習作からロンドンのアトリエで完成した。1824年のパリのサロンで展示され、金賞を受けた。完成画はロンドンのアトリエで、長年の素描や油彩習作と原寸大習作を組み合わせて作られた。身近な場所の記憶を基にしつつ、戸外で見た一瞬をそのまま写したわけではない。
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この画家について本で読む
コンスタブルの手紙 英国自然主義画家への追憶
C・R・レズリー 著/ジョナサン・メイン 編/斎藤 泰三 訳 / 彩流社
友人レズリーの伝記とコンスタブル自身の手紙から、故郷の風景を描き続けた制作と思考を詳しくたどれる一冊です。
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