草地から見たソールズベリー大聖堂
画家 ジョン・コンスタブル →Salisbury Cathedral from the Meadows / テート・ブリテン
嵐の空と虹の下に大聖堂を置いた大作。川辺の細部から空まで目を運びたい。
何が描かれているか
ソールズベリー大聖堂を、川と草地の向こうに見る風景。尖塔の上には暗い雲がかかり、その右には大きな虹が架かる。手前では三頭の馬が荷車を引いて川を渡り、岸辺には犬もいる。左の木立と右の開けた草地が対照を作り、建物はその間で、地上の暮らしと空の変化を結ぶ中心になっている。
作品の見どころ
遠くから見ると虹と尖塔が目立つが、近くでは川辺の草や木の枝に細かな明るい点が散っている。厚く重なる手前の絵具と、薄く透けるような虹を見比べたい。大きな暗い雲の下にも、水面には明るさが残る。絵の中を下から上へたどると、同じ風景の中に荒々しさと静かな光が同時に置かれていることに気づく。
制作背景
1831年にロイヤル・アカデミー展へ出品された大作。テートは1830年に描き始め、生前は売れず、1837年の死まで画家が手を入れ続けたと説明している。大聖堂を描く別作品《司教の庭から見たソールズベリー大聖堂》とは、場所も構図も異なる。ここでは虹を一つの意味に決めつけず、空と地上の関係から眺めてみたい。
出典・画像について
画像:John Constable《草地から見たソールズベリー大聖堂》/https://i.pinimg.com/originals/c7/3d/7e/c73d7e00a30bfaf93527e446dff84c35.jpg
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この画家について本で読む
コンスタブルの手紙 英国自然主義画家への追憶
C・R・レズリー 著/ジョナサン・メイン 編/斎藤 泰三 訳 / 彩流社
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