1821年9月24日
45歳頃

空と木々の習作しゅうさく

画家 ジョン・コンスタブル →
Study of Sky and Trees / ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
裏面に時刻や風向きを書き留めた、ハムステッドの空の観察。

何が描かれているか

青い空を白や灰色の雲が横切り、木々は画面の下端に集まっている。広い地面や建物はほとんど示されず、空の変化そのものが中心になる。中央から上では明るい雲が横へ伸び、左側には青灰色の重い雲がかかる。下の濃い緑との対比で、空の奥行きや光の強さがいっそう目に入りやすい。

作品の見どころ

白い雲の縁だけでなく、雲の内側の青や灰色にも注目したい。横へ走る明るい筆跡と、斜めに重なる暗い色が交わり、同じ白い雲でも厚さが違って見える。木々の細部を描き込むより、空との境目を短い筆触で示している。全体を眺めてから一部分を拡大すると、色の重なりが雲の形を生む様子を追える。

制作背景

1821年9月24日の紙に油彩ゆさいの習作。所蔵館によれば、コンスタブルは裏面に午前10時、南西の風、午後に雨が降って風が北寄りに変わったことを記した。ハムステッドで変わりやすい天候を観察した記録である。完成風景の背景に見える空も、こうした具体的な時間と天気の観察から考えることができる。

作品情報

材質・技法
紙に油彩
所蔵
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
目録番号
167-1888
寸法
24.8 × 30.5 cm

出典・画像について

画像:John Constable《空と木々の習作》/https://artuk.org/discover/artists/constable-john-17761837
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
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