1835年
59歳頃

ストーンヘンジ

画家 ジョン・コンスタブル →
Stonehenge / ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
大きな石と変わる空を水彩で描いた晩年の一枚。暗い雲の中の淡い虹を探したい。

何が描かれているか

イングランドのストーンヘンジを、草木の少ない広い土地の中に描いている。立った石と倒れた石が、画面の下半分に重なって並ぶ。上には青灰色の雲が広がり、淡い虹や明るい光がその中を横切る。人や家を大きく置かないため、石の形と空の広さが直接向き合い、古い遺跡を包む天候が強く感じられる。

作品の見どころ

中央の立つ石と、手前に斜めに倒れた石の明るい面を見比べたい。灰色だけでなく淡い黄土色や青が重なり、硬い石にも光の違いがある。空では絵具が薄く広がる部分と、濃い色が寄る部分が交わる。油彩ゆさいの雲の習作しゅうさくと比べると、紙の明るさを透かす水彩が、空や荒野の光を別の質感で示していることに気づける。

制作背景

1835年に制作された水彩で、翌1836年のロイヤル・アカデミー夏季展に出品された。所蔵館の解説は、妻マリアと友人ジョン・フィッシャーを失った時期の作品として紹介している。ただし、暗い空を画家の悲しみそのものと断定する必要はない。まず石の重量感と、雲や虹の移ろいやすい形が同じ画面に置かれるところから見てみたい。

作品情報

材質・技法
紙に水彩
所蔵
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
目録番号
1629-1888
寸法
38.7 × 59.1 cm

出典・画像について

画像:John Constable《ストーンヘンジ》/QwG39cxEne2qGQ at Google Cultural Institute maximum zoom level
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
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