《干し草車》にも登場した家を別の方向から描き直した、晩年の風景。
何が描かれているか
ストゥア川から、フラットフォードにあるウィリー・ロットの家を眺めている。赤い屋根の建物の右には大きな木が立ち、手前では牛が水を渡り、その後ろに人を乗せた小舟が続く。縦長の画面で、下の水面から家の屋根、ねじれる枝、雲の空へと形が積み重なる。川辺の働く人々も、家や木立と一緒に風景を作っている。
作品の見どころ
右側の木の枝と、水に映る小さな白い筆触を見比べたい。太い幹の重さに対して、水面の明るい点は軽く細かく揺れて見える。家の壁や屋根にも光と影が複雑に重なり、画面は一様に滑らかな仕上げではない。牛や舟から岸辺へ目を移すと、近い水面と奥の建物を結ぶ距離が、色や筆の違いによって感じられる。
制作背景
1835年の油彩で、同年にロイヤル・アカデミー展へ出品され、収集家ロバート・ヴァーノンが購入した。テートは、同じ家が《干し草車》などにも登場し、本作では家の窓や木骨の表現を加え、木も以前の絵より大きくしたと説明している。親しい場所を繰り返し描きながら、構図や筆の使い方を変えていく晩年の制作が見える。
出典・画像について
画像:John Constable《谷の農場》/The Yorck Project (2002) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM), distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN : 3936122202 .
忠実な二次元複製の扱いは国・地域で異なる。美術館・Art UK・書籍由来の写真の権利条件と原作品の保護期間を区別する。取得画像の全景と四辺を保持。紙の地、描かれた枠線、文字を残す。切り取り・透明化なし。長辺2400px以内に等比縮小(拡大なし)。色補正・生成AI処理なし。
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この画家について本で読む
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