何が描かれているか
白い馬を乗せた平底船がストゥア川を渡り、岸では船頭が船を動かしている。
川の両側には大きな木々、農家、牛があり、雲の多い空が広がる。白い馬は岸を歩いているのではなく、川を渡すための平底船に乗せられている。周囲の船頭、綱、対岸の建物まで見ると、荷船を引く馬を次の曳舟道へ移す作業が読み取れる。
作品の見どころ
白い馬を画面中央の明るい目印にして、複雑な緑と水面の中でも物語を見失わないようにする。
雲の切れ間の光が木、家、水へ順に落ち、静かな朝の中に移り変わる天候を感じさせる。中央の馬は白い色で目立つが、画面の大部分は木々、空、水面が占める。雲の切れ間から落ちる光をたどると、動物と人の仕事が変化する天候の中へ収められている。
制作背景
1819年作。曳舟道が川の反対岸へ移る場所で、荷船を引く馬を渡す日常の作業を描いた。
ストゥア川を描く大型の六作品、通称シックス・フッターズの第1作で、ロイヤル・アカデミー出品時に友人ジョン・フィッシャーが購入した。大型連作の第1作という位置づけは、同じ川辺を繰り返し描く出発点を示す。農村を飾りとして眺めるだけでなく、川の交通と家族の事業に関わる場所として扱った点も押さえたい。
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