1858年
62歳頃

待ち伏せ

画家 カミーユ・コロー →
The Ambush (L’Embuscade) / メトロポリタン美術館
黒い木立の奥に白い抜け。題名が緊張を添える1858年の森。

何が描かれているか

左右から黒い木々が立ち、中央から右奥に白い空間が開く。題名は《待ち伏せ》だが、採用画像だけで誰がどこに潜んでいるかは特定しにくい。
縦長の小さな紙面に枝が詰め込まれている。黒く沈む部分も均一ではなく、細い白線や曲がる枝が残る。

作品の見どころ

広い黒と白の差が、今回の六点の中でも際立つ。暗い面は森を閉ざし、明るい面は奥への抜けを作る。
クリシェ・ヴェールではガラス版に作った図を感光紙へ移す。ここでは線が密集して面のように見える。色を重ねる油彩ゆさい風景と並べると、線の濃さだけで森の重さと空間の開け方を変える試みが分かる。

制作背景

メトロポリタン美術館は1858年作のクリシェ・ヴェールとして登録する。所蔵番号は1991.1072で、原版と紙面の寸法はともに約21.9×15.9センチ。フランス語の題名はL’Embuscadeである。
《レンブラントの木こり》や《森の二人の旅人》と比べると、木立を舞台にしながら人物が見える度合いに差がある。制作年は図像の年代を示すため、現存する印画がその年に作られたとはこの記録だけでは言えない。

作品情報

材質・技法
クリシェ・ヴェール(ガラス版からの写真印画)
寸法
原版・紙面とも約21.9×15.9センチ
所蔵
メトロポリタン美術館(1991.1072)

出典・画像について

画像:Camille Corot《待ち伏せ》/The Metropolitan Museum of Art
画像の出典 / CC0 / Public Domain(画像情報:2026-10-02 確認)
所蔵館のOpen Access画像。The Metropolitan Museum of Art。全紙面と四辺を保って縮小。
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