1826年
30歳頃

ナルニの橋

画家 カミーユ・コロー →
Le pont de Narni / ルーヴル美術館
乾いた丘に挟まれた谷を川が流れ、中央を古代ローマの橋が横切る。

何が描かれているか

乾いた丘に挟まれた谷を川が流れ、中央を古代ローマの橋が横切る。壊れた橋の向こうには青い山並みが重なり、手前の斜面には土の道と低い草が続く。人物は目立たず、古い建造物も風景の一部として置かれている。ナルニはローマの北方にある町で、コローが最初のイタリア滞在中に訪れた場所である。

作品の見どころ

橋の近くの暖かな褐色かっしょくと、遠景の淡い青を見比べると、距離の広がりが分かる。空の明るさは斜面や水面に移り、日中の光が谷全体を包む。細部を均一に描き込むのではなく、丘の面や橋の形を大きく捉えている。画面の両側から斜面が下がり、視線を自然に橋へ導く構図こうずも見どころである。

制作背景

ルーヴル美術館は1826年の作品として登録する。紙に油彩ゆさいで描いた戸外の習作しゅうさくをカンヴァスに貼り付けたもので、完成されたサロン出品作とは区別される。コローは同じ橋を題材に大きな別作も制作し、1827年のサロンへ出した。二つを比べると、実際の光と地形をその場でつかむ作業が、展示を意識した構成へどう変わるかが見えてくる。

作品情報

材質・技法
紙に油彩、カンヴァスに貼付
所蔵
ルーヴル美術館(RF 1613)

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jean-Baptiste-Camille Corot《ナルニの橋》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
CommonsのPublic Domain Mark / PD-Art表示に基づく忠実な複製。法域によって扱いが異なる可能性があります。
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