1850年頃
54歳頃

朝、ニンフたちの踊り

画家 カミーユ・コロー →
Une matinée. La danse des nymphes / オルセー美術館(ルーヴル美術館所蔵)
朝の森の開けた場所で、ニンフたちが輪になって踊る。

何が描かれているか

朝の森の開けた場所で、ニンフたちが輪になって踊る。大きな木々が画面の左右と上を囲み、その間から明るい空がのぞく。手前には暗い草地、奥には光を受けた空間が続く。神話の存在であるニンフを描きながら、舞台は人が歩いて入り込めそうな森として表される。踊る人々の小ささが、木々の広がりを際立たせる。

作品の見どころ

暗い葉のかたまりの隙間から、朝の光が地面に落ちる。白い衣と肌の明るさは、深い緑の中でリズムをつくる。人物だけを追わず、木の幹の縦線、枝の曲線、踊りの輪を順に見ると、自然と人の動きが結び付いていることが分かる。輪郭りんかくを細かく確定しない部分もあり、霧や光の中で見た一瞬の印象が画面を柔らかくしている。

制作背景

ルーヴル美術館の記録では、1851年に国が画家から購入し、現在はオルセー美術館へ長期貸与されている。ルーヴルの素描そびょう記録は、この作品が1850~1851年のサロンに《朝》という題で出されたと記す。現実の森を観察した成果と神話的な人物を同居させた、コローの中期を代表する試みである。戸外の習作しゅうさくと公開向けの大作をつなぐ作品としても見られる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
オルセー美術館(ルーヴル美術館所蔵)(RF 73)

出典・画像について

画像:Jean-Baptiste-Camille Corot《朝、ニンフたちの踊り》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-26 確認)
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