1852年、1857年または1863年
56歳頃

ダルダニーの村道

画家 カミーユ・コロー →
A Village Street: Dardagny / メトロポリタン美術館
細い村道の両側に家が並び、外階段や壁の凹凸が見える。

何が描かれているか

細い村道の両側に家が並び、外階段や壁の凹凸が見える。人影は小さく、画面を支配するのは建物の形と道の奥行きである。場所はスイスのジュネーヴ近郊、ダルダニー。名所の大聖堂や古代遺跡ではない、日常の町角を題材にしている。家並みの隙間に青空が開け、道の静けさと空の明るさが対照をなす。

作品の見どころ

建物の壁には灰色、茶色、淡い青が重なり、古い石や漆喰の質感が伝わる。道は画面の下から奥へ伸び、見上げた視線が空へ抜ける。階段や軒の影をたどると、建物が単なる背景ではなく、光を受ける立体として描かれていることが分かる。華やかな物語はないが、普段の道に色と形の変化を見つけるコローの目がよく表れている。

制作背景

メトロポリタン美術館は制作年を1852年、1857年、または1863年とし、断定していない。コローはこれらの年にダルダニーを訪れ、この眺めは最初の訪問時に描いた可能性が高いという。正確な一年を決めつけず、旅の中で現地の建物を観察した作品として扱う。鉄道網が広がった時代、画家はフランス国内だけでなく周辺地域へも繰り返し足を運んだ。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館(25.110.17)

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jean-Baptiste-Camille Corot《ダルダニーの村道》/The Metropolitan Museum of Art / Open Access
画像の出典 / CC0 / Open Access(画像情報:2026-09-26 確認)
The Met Open Accessの公開条件に基づき掲載。
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