1518〜1520年(異説あり)
30歳頃

幼子おさなごを礼拝する聖母

画家 コレッジョ →
Adoration of the Christ Child / ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
祈る母を見上げ、衣へ手を伸ばす赤ん坊。小さな仕草が聖母子せいぼしの距離を縮めます。

何が描かれているか

聖母は幼子を抱き上げず、地面近くに置いてひざまずいています。けれど、二人の間に儀式ばった距離はありません。幼子は母の衣へ小さな手を伸ばし、母もその顔を見つめています。赤ん坊が寝ているのは、母の衣の一部。その布が二人の親密さを目に見える形でつないでいます。

作品の見どころ

暗い建物や木立を背に、母子の肌と衣がそっと浮かび上がります。光は輪郭りんかくを硬く切り分けず、頬や指の丸みをゆっくりと見せています。祈る聖母の絵でありながら、まず目に入るのは、こちらへ手を伸ばす赤ん坊を見守る母の姿です。

制作背景

この主題には、聖ブリジッタが語ったキリスト降誕の幻視が背景にあります。作品は1617年、マントヴァ公フェルディナンド・ゴンザーガからトスカーナ大公コジモ2世への贈り物としてウフィツィに入りました。年代には異説があり、ここでは所蔵館の現行記録である1518〜1520年に従っています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
目録番号
1890年目録 1453

出典・画像について

画像:Antonio Allegri (Correggio)《幼子を礼拝する聖母》/幼子を礼拝する聖母 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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