石の天井の向こうへ、空が開くように見える。雲と天使の渦が聖母を運びます。
何が描かれているか
大聖堂のクーポラが、天へ開く大きな穴のように見えます。雲と天使の渦の中を、母マリアが上へ運ばれています。下の縁に立つ使徒たちは、その出来事を仰ぎ見ています。見る人も床から見上げるため、使徒たちと同じ驚きに加わるような仕組みです。
作品の見どころ
近くの脚は大きく、奥へ向かう胴体は短く見えるように描かれています。こうした短縮法に、重なる雲と明るい中心を組み合わせ、石の天井があることを忘れさせます。中央の光から降りてくるキリストと、そこへ向かう聖母。その間を無数の体の向きがつないでいます。
制作背景
契約は1522年に結ばれ、パルマ大聖堂の現地記録では、主な制作を1526〜1530年としています。サン・ジョヴァンニの天井画で試みた、下から見る人のための空間表現を、さらに複雑な上昇の渦へ発展させた作品です。後のバロックの天井画を考えるうえでも、大きな意味を持ちます。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《聖母被昇天》/聖母被昇天 — Antonio Allegri (Correggio) / Livioandronico2013 / CC BY-SA 4.0
配布写真の全体を比例縮小して掲載。色補正・内容の切り取りは行っていません。 写真:Livioandronico2013 / CC BY-SA 4.0。縮小版にも同じライセンスを適用。
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