1524年頃
35歳頃

籠の聖母

画家 コレッジョ →
The Madonna of the Basket / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
服を着せたい母と、じっとしていない子。鋏と毛糸の籠が、聖家族の暮らしを近づけます。

何が描かれているか

母が子どもに服を着せようとする、いつもの忙しいひとこま。けれど二人は、聖母マリアと幼いキリストです。そばの籠には鋏と毛糸が入り、後ろではヨセフが大工仕事をしています。聖家族を、衣服を縫い、働き、子を世話する家族として描いています。

作品の見どころ

幼子おさなごはおとなしく腕を通すのではなく、体をひねって手を伸ばしています。マリアもその動きに合わせて体を傾かしけています。灰色がかった衣と淡い赤、青の組み合わせに包まれると、日常の小さな手間まで愛情のやり取りに見えてきます。原画は高さ約34センチ。近くで眺めるための、小さな絵です。

制作背景

幼子に着せる衣は、後の受難へもつながる可能性があります。ナショナル・ギャラリーは、十字架の下で兵士たちがくじを引いた「縫い目のない衣」を連想させるかもしれないと説明しています。まずは身近な母子の姿を楽しみ、その奥に将来の物語が重なるという読み方もできる作品です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
目録番号
NG23

出典・画像について

画像:Antonio Allegri (Correggio)《籠の聖母》/籠の聖母 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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