1524年頃
35歳頃

キリストの哀悼

画家 コレッジョ →
Compianto su Cristo morto / パルマ国立美術館
息子を失い、倒れそうになる母。支える手とうずくまる体が、違う悲しみを伝えます。

何が描かれているか

十字架から下ろされたキリストの体を前に、母マリアが意識を失いそうになっています。ヨハネは息子を失った母へ腕を回し、右ではマグダラのマリアが両手を組んでうずくまっています。人々が同じ姿で泣くのではなく、支える、倒れる、身を縮めるという違う動きで悲しみを伝えています。

作品の見どころ

白い体は斜めに横たわり、その上に青白い母の顔が重なります。二人の顔を見比べると、死んだ息子と、苦痛に耐えられない母の近さが迫ってきます。背後には梯子はしごと低く垂れ込める雲。晴れやかな遠景へ逃がさず、目の前の人々へ注意を集める描き方です。

制作背景

サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂のデル・ボーノ礼拝堂で、《四聖人の殉教》と向かい合う側壁に置かれました。見る人を斜めの構図こうずへ引き込む工夫も、礼拝堂の中での見え方に関わります。穏やかな聖母子せいぼしを描く画家が、痛みをここまで切実に表したことにも注目したい一作です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
パルマ国立美術館
目録番号
GN 352

出典・画像について

画像:Antonio Allegri (Correggio)《キリストの哀悼》/キリストの哀悼 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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