白鳥となった神と、水辺のレダ。美しい全景には、失われて描き直された部分もあります。
何が描かれているか
水辺に座るレダへ、白鳥が首を伸ばしています。この白鳥は、姿を変えたユピテルです。左では愛の神が竪琴を奏で、小さな愛の神々も管楽器を吹いています。右には水辺の女性たちが続き、横に広い形の中へ、いくつもの動きがゆるやかに連なっています。
作品の見どころ
白い羽、柔らかな肌、木陰の葉。異なるものの質感を、強い輪郭で区切らず、光と影の移り変わりで描いています。音楽を奏でる人物まで加わることで、神話の出来事が、空気や音を伴う光景として感じられます。
制作背景
ただし、現在の絵はすべて制作当初のままではありません。ベルリンの所蔵館によれば、十八世紀に切り裂かれ、何度かの修復を経て1835年に現在の姿へ再構成されました。失われたレダの頭部も、元とは異なる形で描き直されています。残された全体の美しさと、後世に変わった部分の両方を意識して見たい作品です。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《レダと白鳥》/レダと白鳥 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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