四聖人の殉教
画家 コレッジョ →Martirio dei santi Placido, Flavia, Eutichio e Vittorino / パルマ国立美術館
地上では暴力が迫り、上空からは冠が届く。殉教の物語を激しい動きで描いています。
何が描かれているか
刃を振り上げる男と、胸に腕を交差させる修道士。右では女性が襲われ、足元にはすでに倒れた人々がいます。描かれているのは、プラチド、フラウィア、エウティキウス、ヴィクトリヌスという四聖人の殉教です。六世紀のメッシーナで起きたと伝えられる物語に基づいています。
作品の見どころ
人の体と衣の動きが斜めにぶつかり、地上の激しさの上へ天使が降りてきます。天使の冠や棕櫚は、信仰のために命を捧げた者の勝利を示す印です。暴力の瞬間と、その先にあると信じられた救いを、一つの場面へ重ねています。
制作背景
《キリストの哀悼》と同じ礼拝堂のために描かれました。一方ではすでに亡くなったキリストを囲み、こちらでは命が奪われる瞬間を目撃します。二点を見比べると、犠牲という共通の主題を、沈み込む悲しみと激しい動きで描き分けたことが分かります。聖人伝の出来事として読むべき絵であり、記録写真のような史実の再現ではありません。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《四聖人の殉教》/四聖人の殉教 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布写真の全体を比例縮小して掲載。色補正・内容の切り取りは行っていません。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。