会いたかった人へ近づくマリアと、静かに手を差し出すキリスト。再会に距離が生まれます。
何が描かれているか
ひざまずくマグダラのマリアの前に、復活したキリストが立っています。マリアは最初、彼を庭の手入れをする人だと思いました。足元に置かれた農具は、その聖書の物語を思い出させます。題名のラテン語は「私に触れないで」の意味です。
作品の見どころ
マリアは前へ進みたいように身を乗り出し、キリストは片腕を彼女へ、もう片方を上へ伸ばしています。会いたかった人に近づこうとする動きと、静かにそれをとどめる動き。その間に生まれる距離が、この再会の特別さを伝えています。背景の明るい遠景も、前景の身振りをはっきりと見せています。
制作背景
ボローニャのエルコラーニ家にあったことが、十六世紀の記述から知られます。年代には幅のある見方がありますが、ここではプラドの貸出作品を紹介したNGVの記録に従い、1525年頃としています。もとは板に描かれ、その後カンヴァスへ移し替えられた作品です。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《我に触れるな》/我に触れるな — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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