聖ヨハネの幻視
画家 コレッジョ →Visione di san Giovanni Evangelista / サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂(パルマ)
雲に座る使徒たちの向こうへ空が開く。下から仰ぐ人のために描かれた天井画です。
何が描かれているか
雲に腰掛けた使徒たちの輪の中央で、キリストが明るい空間に浮かんでいます。大きな体を下から仰ぐように描いているため、天井に人物が貼り付いているより、その向こうへ空が続いているように感じられます。老いたヨハネは、雲の輪の下からこの光景を見上げています。
作品の見どころ
目を引くのは、使徒たちを整然と並べる建築の枠が、中心の空にはないことです。体をひねる人、脚を前へ出す人、こちらへ背を向ける人。その姿勢の違いと雲の重なりが、実際の天井よりも深い空間を感じさせます。見上げる場所のために、人物の形そのものが工夫されています。
制作背景
パルマのサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂で、1520年代前半に手掛けた大仕事です。コレッジョ財団は、黙示録に結びつくキリストの再臨の幻視として説明しています。同じ聖堂の後陣に描かれた《聖母戴冠》は別の壁画で、ここに見るクーポラの絵と混同しないようにしたい作品です。
作品情報
所蔵
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂(パルマ)
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《聖ヨハネの幻視》/聖ヨハネの幻視 — Antonio Allegri (Correggio) / Livioandronico2013 / CC BY-SA 4.0
配布写真の全体を比例縮小して掲載。色補正・内容の切り取りは行っていません。 写真:Livioandronico2013 / CC BY-SA 4.0。縮小版にも同じライセンスを適用。
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