愛の教育
画家 コレッジョ →Venus with Mercury and Cupid ('The School of Love') / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
愛の神が読み方を習っています。神話の家族にも、子どもを見守る日常があります。
何が描かれているか
メルクリウスが、小さなキューピッドに読み方を教えています。隣には、弓を持ってこちらを見つめる母ヴィーナス。神々の物語ですが、姿だけを見れば、勉強中の子どもを大人二人が見守る家庭のひとこまにも思えます。ヴィーナスに翼があるのも、この絵の特徴です。
作品の見どころ
三人は視線を一か所へ集めていません。父と子は本に気持ちを向け、母だけが外へ顔を上げています。その違いが、親密な輪の中へ見る人を招きます。暗い木立から浮かぶ肌と、互いに呼応する腕や脚の線にも、無理のないまとまりがあります。
制作背景
ルーヴルの《眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス》と対で制作された絵です。ナショナル・ギャラリーは二点を、天上的な愛と地上的な愛の対比として説明しています。現在は大きさが異なりますが、それは《愛の教育》が後に切り詰められたため。別々の美術館にある二点を並べて見ると、同じ母子の描き分けが楽しめます。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《愛の教育》/愛の教育 — Antonio Allegri (Correggio) / Sailko / CC BY 3.0
配布写真の全体を比例縮小して掲載。色補正・内容の切り取りは行っていません。 写真:Sailko / CC BY 3.0。縮小版にも同じライセンスを適用。
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