眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス
画家 コレッジョ →Vénus, Satyre et l'Amour endormi / ルーヴル美術館(パリ)
眠る母子の布を、サテュロスが持ち上げます。美しい眠りと、のぞく視線の物語です。
何が描かれているか
ヴィーナスとキューピッドは、木陰で眠り込んでいます。そこへサテュロスが近づき、青い布を持ち上げています。二人は見られていることに気づいていません。眠る側の無防備な姿と、のぞき込む側の動きが、静かな場面に落ち着かない緊張を生んでいます。
作品の見どころ
ヴィーナスの長く伸びた体に対し、幼子は毛皮の上で小さく体を丸めています。眠りの姿勢の違いにも、親子を見つめるコレッジョの細やかさが表れています。一方で、布を引く仕草は見る人の視線まで誘います。美しい眠りだけでなく、それをのぞくという行為も主題になっているようです。
制作背景
かつて《ユピテルとアンティオペ》とも呼ばれましたが、ここではルーヴルの現在の標題に従っています。ロンドンの《愛の教育》が、この絵の対作品です。目を覚まして子を見守る母と、子と一緒に眠る母。その対比に加え、ナショナル・ギャラリーは二点を異なる愛のあり方を表す絵として解説しています。
出典・画像について
画像:Antonio Allegri (Correggio)《眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス》/眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
配布写真の全体を比例縮小して掲載。色補正・内容の切り取りは行っていません。
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