1524〜1527年頃
36歳頃

眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス

画家 コレッジョ →
Vénus, Satyre et l'Amour endormi / ルーヴル美術館(パリ)
眠る母子の布を、サテュロスが持ち上げます。美しい眠りと、のぞく視線の物語です。

何が描かれているか

ヴィーナスとキューピッドは、木陰で眠り込んでいます。そこへサテュロスが近づき、青い布を持ち上げています。二人は見られていることに気づいていません。眠る側の無防備な姿と、のぞき込む側の動きが、静かな場面に落ち着かない緊張を生んでいます。

作品の見どころ

ヴィーナスの長く伸びた体に対し、幼子おさなごは毛皮の上で小さく体を丸めています。眠りの姿勢の違いにも、親子を見つめるコレッジョの細やかさが表れています。一方で、布を引く仕草は見る人の視線まで誘います。美しい眠りだけでなく、それをのぞくという行為も主題になっているようです。

制作背景

かつて《ユピテルとアンティオペ》とも呼ばれましたが、ここではルーヴルの現在の標題に従っています。ロンドンの《愛の教育》が、この絵の対作品です。目を覚まして子を見守る母と、子と一緒に眠る母。その対比に加え、ナショナル・ギャラリーは二点を異なる愛のあり方を表す絵として解説しています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
INV 42 / MR 163

出典・画像について

画像:Antonio Allegri (Correggio)《眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス》/眠れるヴィーナスとキューピッド、サテュロス — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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