1530年頃
41歳頃

悪徳の寓意

画家 コレッジョ →
Allégorie des vices / ルーヴル美術館(パリ)
責められる男の前で、サテュロスが笑っています。快いものと苦しいものが近づく寓意画です。

何が描かれているか

木の前に座るひげの男が、三人の人物に責められています。蛇を持つ者、耳元で笛のような楽器を鳴らす者、足を木の切り株へ縛ろうとする者。手前の小さなサテュロスだけは、こちらに笑顔を向けています。穏やかな風景の中で、どこか居心地の悪い出来事が進んでいます。

作品の見どころ

中央の男は体をねじり、周囲の人物もそれぞれ別の方向から迫ります。《美徳の寓意》の整った立ち姿に対し、こちらでは身動きの取りにくさが目に入ります。笑うサテュロスに誘われて見ているうちに、楽しそうなものが苦痛へ変わっていることに気づかされます。

制作背景

イザベッラ・デステの書斎で、《美徳の寓意》と対になっていた絵です。1542年の目録は、この場面をアポロンとマルシュアスの物語として記しています。後の研究でも人物の意味は議論されていますが、悪徳の危うさを戒める絵という読み方が続いています。甘美な聖母子せいぼしだけでは分からない、コレッジョのもう一つの表現です。

作品情報

材質・技法
テンペラ(グワッシュ)・カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館(パリ)
目録番号
INV 5927

出典・画像について

画像:Antonio Allegri (Correggio)《悪徳の寓意》/悪徳の寓意 — Antonio Allegri (Correggio) / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 配布元の個別画像・利用条件(画像情報:2026-10-19 確認)
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