何が描かれているか
食事を終えた室内で四人の男性が集まり、一人がヴァイオリンを弾く。
テーブルには白い布や食器が残り、犬が椅子の下で休む。四人のうち三人は椅子やテーブルの周りに座り、右の人物がヴァイオリンを構える。白い食卓布、椅子の下の犬、壁際の家具が、演奏会場ではなく身近な食後の部屋を示す。
作品の見どころ
大事件ではない友人同士の時間を、落ち着いた大画面へ広げる。
暗い室内に白い布と顔を浮かべ、音楽へ耳を傾ける沈黙を作る。人物の顔や手だけへ暖かな光を当て、部屋の隅と衣服は深い褐色へ沈める。演奏者へ全員の視線をそろえず、もたれたり俯いたりする姿勢によって、音を聴く時間の長さを表す。
制作背景
1848〜1849年作。1849年のサロンで二等メダルを受け、クールベ最初の大きな成功となった。
現在はリール宮殿美術館所蔵。題名のオルナンは画家の故郷を指す。1849年のサロンで評価されたことは、後の大作へ進む足場になった。ただし、受賞歴だけで作品の意味を決めず、故郷の普通の集まりを大きな油彩画として扱った選択に注目する。