1853年
33〜34歳頃

水浴する女たち

画家 ギュスターヴ・クールベ →
Les Baigneuses / ファーブル美術館
森の水辺に立つ、理想化されない大きな身体。1853年のサロンで裸婦の表現が議論を呼んだ。

何が描かれているか

森の水辺で、大きな身体の女性が背中を向けて立つ。腰には白い布を掛け、片腕を上げている。右側には、衣服を着たもう一人の女性が座り、相手へ手を差し出す。樹木や岩の暗い色が二人を囲み、水のそばには明るい地面も見える。神話の出来事を説明する目立つ持ち物はなく、身体と身振りが画面を占める。

作品の見どころ

背中の広がりや腰、脚の重さを見たい。身体の輪郭りんかくは、理想的に細く整えられた女神のようには描かれていない。白い布が暗い森の中で目を引き、二人の手の動きが人物同士を結ぶ。ただし何を話しているかまでは画面から決められない。手前の大きな裸婦と、少し奥の座る人物の配置が、見る側との距離を変えている。

制作背景

1853年のサロンへ《レスリングをする男たち》などとともに出品された。裸婦の身体や不明確な身振りは、当時の批評家から強く批判された。同年に収集家アルフレッド・ブリュイヤスが購入し、のちにファーブル美術館へ寄贈した。裸婦を描く伝統の中で、日常の身体をどう扱うかという問題を示した作品である。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ファーブル美術館
目録番号
868.1.19

出典・画像について

出典:ファーブル美術館 作品・解説記録(2026-09-29 確認)
画像:ギュスターヴ・クールベ《水浴する女たち》/Gustave Courbet / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。
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