小麦を選り分ける仕事を、手・ふるい・機械で見せる。赤い服の背中が画面の中心をつくる。
何が描かれているか
赤い服の女性が背中を向けて膝をつき、大きなふるいを両手で持つ。足元には白い布と小麦が広がる。左の女性は袋にもたれ、穀物を手で選り分ける。右の少年は、穀物を選別する木製の機械の中をのぞく。三人は互いに視線を合わせず、それぞれの作業へ向かう。同じ室内に、異なる姿勢と仕事の方法が並んでいる。
作品の見どころ
中央の女性の反った背中と、上げた腕に注目したい。赤い服が、灰色や薄茶色の室内で強く目立つ。身体の力を要するふるいの動作に対し、少年は機械を調べている。左から順に見ると、手での選別、ふるい、機械という違いをたどれる。白い布は穀物を受ける場所であると同時に、人物の形を見やすくしている。
制作背景
ナント美術館の記録では1854年作で、1861年に購入された。中央と左の女性には画家の妹ゾエとジュリエットがモデルを務めた。少年を画家の息子とする見方はあるが、確定とは区別される。労働をただの背景にせず、道具と身体を主役として扱う作品で、農作業の負担と方法の違いを比べながら鑑賞できる。
出典・画像について
画像:ギュスターヴ・クールベ《小麦をふるう女たち》/Gustave Courbet / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。
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