1849年
29〜30歳頃

石割人

画家 ギュスターヴ・クールベ →
Les Casseurs de pierres / 旧ドレスデン絵画館蔵(1945年に焼失)
道で石を砕く二人の労働者を大きく描いた代表作。原画は失われ、掲載するのは残された複製ふくせい画像。

何が描かれているか

道端で二人の男が石を砕いている。左の若者は石を入れた籠を持ち上げ、右の男は片膝をついて金槌を振るう。どちらの顔もはっきりとは見えない。擦り切れた服や靴、石の山、道具、食べ物を入れた器まで描かれる。背景の斜面が空をほとんど隠し、人物は広々とした景色ではなく、仕事の場所に包まれている。

作品の見どころ

二人の姿勢を比べると、持ち上げる重さと、打ち続ける動作の違いが見えてくる。衣服の破れや硬い石の表面は、英雄の華やかな持ち物とは対照的である。顔で人物の性格を説明するより、身体と道具が働く人の状況を伝える。大きな画面へ身近な労働を置いた点を、《オルナンの埋葬》と合わせて考えたい。

制作背景

1849年作で、1851年のサロンに出品された。特別な英雄ではない人々を重要な主題にした、クールベの写実主義を示す作品である。原画はドレスデンに所蔵されていたが、1945年に失われた。現在は複製を通して構図こうずを知ることになるため、画面の色や絵具の状態を原物と同じように確かめることはできない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
旧ドレスデン絵画館蔵(1945年に焼失)
画像
原画焼失・複製画像

出典・画像について

画像:ギュスターヴ・クールベ《石割人》/Gustave Courbet / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。 原画は1945年に失われ、掲載画像は複製です。
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