何が描かれているか
田園で三人の着飾った女性が休み、一人が牛飼いの少女へ食べ物を渡す。
牛、岩、巨大な犬、遠い村が同じ画面に集まる。中央の女性は籠から食べ物を差し出し、牛飼いの少女は白い布を広げて受け取る。残る二人は草地に座り、大きな犬と牛が左右へ離れて、視線の合わない集まりを作る。
作品の見どころ
都会風の服と荒い田園を滑らかに調和させず、少し不釣り合いなまま置く。
三人の水平な並びと犬の大きな黒い形が、横長の画面を強く区切る。三姉妹の明るい服は緑の斜面から浮くが、人物の大きさや重なりにはわざと整わないところがある。奥の村まで続く広い景色と、手前に密集する人と動物の差が画面を不安定にする。
制作背景
1851〜1852年作で、モデルはクールベの三人の妹。1852年のサロンで批判も受けた。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。同館のOpen Access画像と記録を基準にした。施しの場面と説明される一方、服装や姿勢、贈る側と受け取る側の関係は当時も批判を招いた。善意を示す絵とだけまとめず、階層の違いがどう配置されたかを画面から確かめる。