1517年頃
45歳頃

ザクセンの王子

画家 ルーカス・クラーナハ(父)
A Prince of Saxony / ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
幼い顔と小さな手に対して、衣装と装身具は大人の地位を示すほど重い。子どもと王侯の役割が一つの像に重なる。

何が描かれているか

幼い少年が黒い背景の前に立ち、赤い衣、白いシャツ、金色の首飾りを身につける。髪は肩へ広がり、小さな両手が画面下で静かに重なる。
身体はほぼ正面を向くが、目はわずかに横へ動く。子どもの丸い顔と、大きく膨らむそでや重い装飾が対照をつくる。

作品の見どころ

幼い顔と小さな手に対して、衣装と装身具は大人の地位を示すほど重い。子どもと王侯の役割が一つの像に重なり、個人の年齢と家の身分を同時に伝える。
黒い背景は場所を示さない代わりに、赤、白、金の輪郭りんかくをはっきり見せる。布の切れ込み、鎖、髪の線を追うと、装いが人物の周囲にもう一つの形を作っている。

制作背景

ナショナル・ギャラリー(ワシントン)は1517年頃、板に油彩ゆさいとして所蔵する。《ザクセンの王女》と対になる作品で、二人は同じ向きと大きさに整えられている。
少年をザクセンの特定の王子とする説はあるが、同定は確定していない。そのため本サイトでも固有名を与えず、美術館の英題に合わせて《ザクセンの王子》とする。

作品情報

材質・技法
油彩、板
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
位置づけ
幼い身体を正面から見せ、衣装と金の装身具を精密に描く。特定の王子という同定は確定していない。

出典・画像について

画像:Lucas Cranach the Elderザクセンの王子》/ザクセンの王子 — Lucas Cranach the Elder / National Gallery of Art, Washington
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-22 確認)
CC0として公開されている画像です。
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