制作年不詳(19世紀)

二人の弁護士

画家 オノレ・ドーミエ →
Two Lawyers / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート
黒い法服と白い襟の対比から、二人の弁護士の姿とやり取りをたどる。

何が描かれているか

黒い法服と帽子を着けた二人の弁護士が、近い距離に立っている。一人は顔をこちらへ向け、もう一人は横顔を見せる。白い襟が顔の下を縁取り、手や腕の形にも違いがある。背後には薄い人影のような線が残るが、細かな場所の説明はない。誰が何を話しているかは断定できず、姿勢からやり取りを想像する絵である。

作品の見どころ

木炭の黒い線と、灰色を薄く広げた部分の違いに注目したい。法服の大きな黒い面に対して、顔や襟、手の明るさが際立つ。二人の身体は重なり合いながらも、肩の傾かしきや頭の向きで区別できる。背景を描き込まないため、視線は表情と身振りへ集まりやすい。薄い灰色の人影と手前の濃い法服を見比べると、二人の存在感の強さも感じられる。

制作背景

所蔵館は本作を木炭と灰色のウォッシュによる素描そびょうとして記録し、制作年は示していない。チェスター・デールの遺贈で1963年に同館へ入ったが、それは制作年とは別である。既存の版画はんが《弁護士ロベール・マケール》と見比べると、文字を伴う風刺とは違う、顔と法服の形を中心にした表現を味わえる。

作品情報

材質・技法
木炭、灰色のウォッシュ、簀の目紙
寸法
約24 × 19.3 cm
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ワシントン(1963.10.245)
寄贈・収蔵
チェスター・デール・コレクション

出典・画像について

画像:Honoré Daumier《二人の弁護士》/Courtesy National Gallery of Art, Washington — CC0
画像の出典 / CC0 1.0 / NGA Open Access(画像情報:2026-09-30 確認)
所蔵館のOpen Access(CC0)画像です。紙の色と作品全体を保持しています。
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