少年のためにパンにバターを塗る女
画家 ピーテル・デ・ホーホ →A Woman Preparing Bread and Butter for a Boy / J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)
パンを用意する母、祈る子。戸口の向こうには学校が待っている。
何が描かれているか
母親がパンにバターを塗り、その横で子どもが帽子を胸に抱えて立っています。子は頭を下げ、食べ物への祈りをささげています。食卓を囲む大勢の家族はおらず、登校前の短い時間に、二人の動作だけが静かに浮かび上がります。
作品の見どころ
開いた玄関の先には「schole」と書かれた学校の看板が見えます。内側の戸口の上の小さなくぼみには本と燭台が置かれています。ゲティ美術館は、これらを教育や子育てへの関心と結び付けています。暗い部屋から明るい入口へ向かう眺めが、子どものこれからの一日とも重なります。
制作背景
1660〜63年頃、デルフトからアムステルダムへ移る時期の作品です。家の中の出来事を描きながら、戸口の向こうに学校まで入れています。母と子の親しさだけでなく、当時の家庭が子に何を教えようとしたかも見える点に、この作品ならではの広がりがあります。
出典・画像について
画像:Pieter de Hooch《少年のためにパンにバターを塗る女》/少年のためにパンにバターを塗る女 — Pieter de Hooch / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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